10月9日
11月23日の「文フリ東京41」に向けて、「いよなん」が動き始めている。
「いよなん」というのは、「シナリオセンター」に縁のある人たちで構成される創作集団で、メンバーたちは普段は主にシナリオを書いている。
「シナリオセンター」(略称シナセン)については下記より
シナリオセンターのシナリオ作家養成講座147期のメンバーたちが中心となって始めた同人なので「147+ん」というわけだ。僕はメンバーの一人の友人というだけの緩いつながりで2号から参加させてもらっているのだが、いまだにシナセンと無関係なのは僕一人だけだ。だが僕にとっては既になくてはならない発表の場になっている。ありがたいことだ。
ちなみにいよなんの奥付には「学生・社会人・自由人など様々な人々が属する」と書いてあるが、このくくりでいうと僕は「自由人」ということになる。いいじゃないか。リタイヤ高齢者というよりはよほどいい。今後はせいぜい使わせてもらおう。
10月4日に第4号に向けての合評会が行われた。主催の毛石氏は毎回「欠席も、リモートも、途中参加も途中退席もあり。ゆるーくやりましょう」というのだが、どうしてどうして、今回もまた4号に参加予定の全員が集まって、白熱の会議になった。当たり前のことだが、表現者にとって作品は読まれてなんぼのもの。メンバーたちはお互いの、最初にして最高に熱心な読者でもあるのだ。
4号は、創刊号以来編集・デザインを一手に引き受けてくれていた芦畑礫氏がお休み(5号には復帰予定)で、表紙デザインはこれまで主にSNS広報を担当していた小鳥居詩乃さんが担当することになった。また違うセンスでこれも楽しみ。
号を重ねるごとに分量が多くなり、3号はついに260ページ、頒布価格も1,100円になってしまったのだが、文フリで多くの方に手に取ってもらえるよう、今回はスリム化を目指している。もちろん内容のレベルは今まで以上を目指す。毎回テーマを決めたアンソロジーにしているのだが、今回は新機軸として、テーマに加えて冒頭文も統一することとした。
さて、気になる4号のテーマは「脱出」、そして冒頭文は「こんなことなら、謝っておけばよかった」である。
僕は「跳ぶ男」という作品を書いた。敬愛する作家福永武彦の短編「飛ぶ男」へのオマージュでもある。跳ぶことで異界への「脱出」をするという考えに取りつかれてしまった男の話。乞うご期待。
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