10月1日
パソコン2台持ちになった。
僕のようなIT弱者にとって、PCの買い替えは一大事である。Windows10のサポート終了まであと1か月を切ってさすがに焦ってきた。僕が今まで使ってきたPCは、もう10年以上使っている。購入時はWindows8.1だったシロモノ。11にアップグレードすることはできないのである。
実店舗に行って選んでいる時間がないので、富士通のウェブマートで探した。だが、今使っているものと同等のものはすべて入荷待ちになってしまっていて買えなかった。唯一すぐに買えるものは光学ドライブがついていないタイプだった。これにはなんとなく感慨深いものがあった。
僕がパソコンを始めたのはかなり遅いが、最初に自分のPCを買ったのは確か2000年で、東芝のダイナブックだった。OSは98で、これにはフロッピーディスクドライブとCDドライブがついていた。二台目はXPで、フロッピーとDVD、三台目が今使っているもので、これにはブルーレイも再生できるマルチディスクドライブがついている。だがこの間、音楽やビデオも、CDやDVDはすたれ、ブルーレイももう時代遅れ、配信(それもサブスク)が当たり前になった。アプリケーションソフトもWEBからダウンロードするのが主流になっている。もはやパソコンにディスクドライブは必要なくなったというわけだ。
結果、購入を決めたパソコンは光学ドライブがない分少し安いのだが、僕はちょっと張り込んで「引っ越し専用パック」を付けることにした。データ移行やメール設定などをすべて出張エンジニアがしてくれるサービスである。
妻は早々と量販店で好みの機種を見つけて買い替えていたのだが、店でメール設定などをしてもらった際、自分のメールアドレスのパスワードを覚えていなかったため、メアドを変更せざるを得なくなった。メアドは各種アカウントの認証等にも使うので、後でそれらの変更にかなり苦労していた。それを見ていたので、僕はできればメアドは変えたくなかったのだ。
僕の使っているメールアドレスは、地域のケーブルテレビ会社がインターネットサービスを始めたタイミングで加入した時に作ったもので、ドメイン名が今と違うため、プロバイダーからは推奨されていないようなのだった。パスワードを忘れてしまっていることもあり、使い続けることができるかどうか不安だった。
やってきたサービスエンジニアにお伺いを立てると、パスワードはわからなくても何とかなるという。実に頼もしかった。彼は、暗号を可視化するソフト(?)を使って、パスワードを見つけ出してくれ、さらにプロバイダーとの交渉もしてくれた。全部で110分の作業時間でその他のデータ移行もすべて順調に終わり、結果として新しいPCも、以前のものとほとんど変わらない使用感で使えるようにしてくれた。この作業を一人でやっていたらと思うとぞっとする。
古い方のPCも、ネット回線を遮断して使い続けることにした。こちらに入っているソフトウェアの内、動画編集用のプレミアエレメンツと作曲用のシンガーソングライターライト、そして何よりデイジー図書制作のためのプレクストークはそのまま使い続けたいのである。ネットを切った状態で試してみたところ、どれもどうやら問題なく使えそうだ。(一部プラグインなどが使えない可能性はあるが、僕にとってはさほど大きな問題ではない)。
「本業」で使っているプレクストークはとても古いソフトなので、11ではむしろうまく動作しない可能性もあるし、同じくマイクとPCをつないでいるオーディオインターフェースも11では使えないかもしれない。このインターフェース(外国製)のドライバをインストールするのがうんざりするほど面倒くさかったのを思い出した。
何より光学ドライブはこちらにしかないので、ブルーレイ等の観賞用としても活躍することになるだろう。
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