歴史、古文書

古文書等を通じて知った新しい歴史の視点

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「帝銀事件と日本の秘密戦」

7月29日  今、音訳に取り組んでいるのは、「帝銀事件と日本の秘密戦」(山田朗著)という本である。この本では帝銀事件の捜査にあたった、甲斐文助捜査一課係長の「捜査手記」からの引用を中心に考察しているのだが、これを読んで731部隊や登戸研究所...
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「世界は五反田から始まった」を読む

2月19日  この本を読む気になったのは、もちろん評判がいいからだが、もともと「五反田」という土地には愛着があった。著者言うところの「大五反田」(五反田駅を中心に半径2kmの円内)にある学校に十年ほど勤務していたし、円のすぐ外側の学校にも長...
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「新しい戦前」

1月24日  タモリが、今年は「新しい戦前になる」と言った。僕は見ていないが、報道によれば昨年末の「徹子の部屋」で、来年はどんな年になるかという問いにそう答えたのだという。司会の黒柳徹子はそれ以上質問せず、タモリもそれ以上は何も言わなかった...
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埼玉県の「悲劇」

8月1日  先日、久しぶりに電車に乗っていると、若い男の子たちが話している声が聞こえてきた。埼玉県と千葉県のどちらが上かと言いあっているようだ。TVの「ケンミンショー」などでよくやってるやつだ。曰く、千葉にはディズニーランドがある、国際空港...
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愛に就いて

古文書で見る「愛」の字は猛々しく、優しさが感じられない。「愛」は和語にはない、外来の思想である。
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作られた伝統

恵方巻、神社の参拝ルール、江戸しぐさ、パワースポットに御朱印帳など。もっともらしく作られたニセの伝統について。
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「士農工商」は、制度ではなくイデオロギー

身分の序列を意味する、制度としての「士農工商」は、実体として存在はせず、あくまで儒学者たちが唱えたイデオロギーだった。近代以降の教育で、明治新政府の「四民平等」を称揚する際に、対立概念として強調され、広まったのである。
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「葛飾民」

11月11日  朝ドラの「おかえりモネ」をずっと見ていた。テーマを純化させるためなのだろう。やさぐれた人間など出てこない。みんな心に傷を持ちながら、真っ当でかつ優秀な人たちである。百音は三回で気象予報士試験に受かるし、未知もワカメの研究で成...
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仏教国・日本

10月3日 今年の秋のお彼岸は、まず義母の墓参。妻の家の墓は本牧の三渓園の近くにある。「お掃除代」という名の管理費、去年の分と合わせ一万二千円を支払った。前回来た時は古い卒塔婆がかなりボロボロになって残っていたが、それもきれいに取り払われて...
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目からウロコ 「倭」と「日本」は別の国だった②

8月19日   (「九州王朝」の話 つづき)  「魏志倭人伝」などの中国側の史料に現れる「倭」は、大和王権とは別の王権であったというのは、そんなに驚くべき考え方ではない。近畿天皇家のみが統治する正当性を持っているというのは記紀を通じた考え方...