詩、ことば、文学

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凪良ゆう「星を編む」

6月14日 「星を編む」を読んだ。「流浪の月」に続く著者二回目の本屋大賞受賞作「汝、星のごとく」の続編にあたる作品である。帯文には「『汝、星のごとく』で語り切れなかった愛の物語」とある。「汝、」の前日譚に当たる「春に翔ぶ」、主人公の一人であ...
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横溝正史・「湖泥」

5月27日 学生時代に「湖泥」という詩を書いた。僕の第一詩集に載せてある。湖泥このみなそこに絡みあふみどりなすみづくさ その奥ふかくふかみどりたたへた虹彩じつとしづかなひとみがあるのだみどりなすみづくさその奥ふかくうをのくちにはあやなす真珠...
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「いよなん」再始動② 作品サンプル

4月22日 いよいよ「文学フリマ東京40」(5月11日 12:00~17:00 東京ビッグサイト)が近づいてきた。 いよなんのSNS戦略担当の小鳥居詩乃さんが、「いよなん3号」に載せる僕の作品のサンプルをUPしてくれた。是非ご覧ください。 ...
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「いよなん」再始動

3月16日 「いよなん」という作家グループに加入して、「文フリ(文学フリマ)」にも参加したことはこれまで何度か書いた。僕はこれまで「他流試合」を一切して来なかったことを改めて省みている。活字文化とか、出版文化とかがあたかも風前の灯火のように...
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「文学者とは何か」 ~文学と性②

2月17日 畏友Kに勧められて「文学者とは何か」(中央公論新社刊)という本を読んだ。安部公房・三島由紀夫・大江健三郎の三者による、鼎談・対談を五本集成した本である。正直言って、安部と三島という、政治的な立ち位置も文学へのアプローチも対照的な...
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ドラマ「十角館の殺人」と本格ミステリー映像化の可能性

1月9日 ドラマ「十角館の殺人」(原作綾辻行人・演出内片輝)を見た。新聞のTV欄には「“あの一行”の衝撃」などと書かれている。一時間枠で全5回。昨年公開されたネット配信ドラマだが、年末年始に日本テレビ系で集中放送した。もちろんこれからでも配...
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気になる言葉「悲報」

12月28日 「悲報」と言うのは「悲しい知らせ」という意味で、それ以外の意味などありえようもないが、SNS上での使われ方は少し違うようだ。例えば、さっきX(旧ツイッター)で見た記事(ポストと呼ぶらしい)では、「悲報!立花孝志、何事もなく警察...
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「いよなん」のこと④ いよいよ明日「文フリ」

11月30日 いよいよ明日、「文フリ」の本番である。僕もまだ実物の「いよなん2号」を手にしていないので楽しみだ。前回も紹介したが、noteとXで僕の掲載作品も本文サンプルと共に紹介してもらっている。 まあ、僕の作品は「正統派のファンタジー」...
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いよなんのこと③ 文学フリマまで二週間

11月17日 12月1日の「文学フリマ東京39」まではや2週間となった(12月1日(日)12時~17時 東京ビッグサイト)。 当日販売する「いよなん2号」の準備は着々と進んでいる。ここまで、10月1日第一次原稿締め切り、10月5日合評会、1...
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「いよなん」のこと②

9月8日 「いよなん」のメンバーが、新メンバーの紹介記事の一環として、僕のことを書いてくれた。 素直に嬉しい。仲間がいるってこういうことなんだな。 今年の春、「このグループに入れてもらえるかも」となってから、僕にとっての小説の季節が到来。今...