詩、ことば、文学

言葉と文学、とりわけ「詩」

詩、ことば、文学

「ニッポン」か「ニホン」か

7月23日  ヤフーニュースを見ていたら、国語辞典編纂者の飯間浩明が、X(旧ツイッター)で、「7月20日のテレビ朝日『池上彰のニュースそうだったのか!!』で、『日本』の読みが『ニッポン』から『ニホン』になったのは〈せっかちな江戸っ子が早口で...
詩、ことば、文学

「いよなん」のこと

今まで一人でやってきた僕が、同人誌(合同誌)「いよなん」に参加することになった、という話。
詩、ことば、文学

葬式饅頭の歌

「葬式饅頭でっかいそうだ」という歌の「元歌」が、阪田寛夫の詩であるという説がネットで流布されているが、これは誤りだ。
詩、ことば、文学

気になる言葉「ふと」

5月18日  この「ふと」は、副詞の「ふと」。「ふと空を見上げた」「ふとした瞬間」などと使われる「ふと」である。広辞苑(七版)によれば、「(「不図」は当て字)➀たちまち。急に。(用例略)②たやすく。すばやく。(用例略)③急に思いついて。ひょ...
詩、ことば、文学

「谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ」

4月30日  4月28日から30日の朝日新聞朝刊の文化欄に三日連続で、「谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ」というインタビュー記事が載っている。また、より詳しいインタビュー全文が、WEB版朝日新聞デジタル「プレミアムA」で公開されている。同じ...
詩、ことば、文学

紫式部の実像

4月18日  「光る君へ」については、もう五回も書いたので、これで打ち止めという事で、過去に書いたことと重複する部分もあるがご容赦いただきたい。僕はこのドラマを大変楽しんでいるが、ここに描かれた紫式部は実物とはかなり違うと言わざるを得ない。...
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「光る君へ」と源氏トリビア⑤

3月28日  (ネタバレ)「寛和の変」の後はしばらく大きな政変もなく、どうやってつなぐのだろうと思っていたが、やはりこの脚本家(大石静)はただものではないというか、いろいろな小技を仕掛けてきた。なんといっても一条天皇即位式の「生首」。以前こ...
歴史、古文書

「象徴」とは何か

3月24日  少し前の話だが、3月13日の朝日新聞のオピニオン欄に、「象徴天皇制を問い直す」と題する意見記事が載った。政治学者の原武史に記者がインタビューしてまとめたものである。メディアでの発言が「おおかた無難に編集されてしまう」という原が...
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「光る君へ」と源氏トリビア④

3月13日  (ネタバレ)「光る君へ」は第十回にしていよいよ花山院が出家した。いわゆる「寛和の変」である。このあたりの描写は「大鏡」の記述通りだった。牛車が土御門大路の安倍晴明の屋敷の前を通るのも「大鏡」の通り。この場面は僕も何度か古典の授...
詩、ことば、文学

「光る君へ」と源氏トリビア③

2月14日  ドラマは第6回にして、清少納言(演‐ファーストサマーウイカ)が登場した。 僕は現役教員時代、真ん中に一条天皇、両脇に二重線を伸ばして中宮定子と中宮彰子、定子から線をのばして清少納言、彰子からは紫式部、という「相関図」を書いて関...