2021-11

詩、ことば、文学

暮らしの中の関西弁

11月26日  川上未映子の(特に初期の)ものなどを読んでいると、関西弁のアドヴァンテージというものを感じる。町田康訳の「宇治拾遺物語」(池澤夏樹編集の日本文学全集で読める)など、むっさしょーむなくて抱腹絶倒。だが、もちろんこれらは使い手の...
音楽、絵画、ドラマ

76年の「犬神家」

11月16日  13日の朝日新聞BEに、金田一シリーズの人気ランキングが出ていて、一位は「犬神家の一族」であった。個人的にはそこまでの傑作とは思わないのだが、やはり1976年に大ヒットした映画の影響が大きいのだろう。「獄門島」や「八つ墓村」...
歴史、古文書

「葛飾民」

11月11日  朝ドラの「おかえりモネ」をずっと見ていた。テーマを純化させるためなのだろう。やさぐれた人間など出てこない。みんな心に傷を持ちながら、真っ当でかつ優秀な人たちである。百音は三回で気象予報士試験に受かるし、未知もワカメの研究で成...
詩、ことば、文学

「のろわれた沼の秘密」

11月3日  小学校一年で読んで、大袈裟に言えば僕の生涯の一冊になった本。ホイットニー作・白木茂訳・三輪しげる絵。ニューヨークで暮らしていた13歳の少女スーザンが、避暑地の町でひと夏を過ごす。病気の父の転地療養のために父の故郷であるこの町に...