酔生夢死

食、趣味、その他

夫婦別姓と憲法

5月7日  僕は在職中、「通称」として結婚前の旧姓を使っており、今も古くからの友人知人たちとの間では旧姓で通している。結婚した当時、旧姓使用をする人は圧倒的に女性が多かったが、それではあまりにも不公平だと思い、僕の方が戸籍上は妻の姓を名乗る...
詩、ことば、文学

「谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ」

4月30日  4月28日から30日の朝日新聞朝刊の文化欄に三日連続で、「谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ」というインタビュー記事が載っている。また、より詳しいインタビュー全文が、WEB版朝日新聞デジタル「プレミアムA」で公開されている。同じ...
食、趣味、その他

国会議員って偉い?

4月25日  事は旧聞に属するが、静岡県知事が差別発言を批判され、辞任することになった(本人は別の理由を挙げているようだが)。 「県庁というのはですね、別の言葉でいうと、シンクタンクです。毎日毎日野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたり、あ...
詩、ことば、文学

紫式部の実像

4月18日  「光る君へ」については、もう五回も書いたので、これで打ち止めという事で、過去に書いたことと重複する部分もあるがご容赦いただきたい。僕はこのドラマを大変楽しんでいるが、ここに描かれた紫式部は実物とはかなり違うと言わざるを得ない。...
食、趣味、その他

IT弱者、YouTubeを始める③

3月28日 久しぶりに、動画を二本投稿した。 「遠いところで~旅へのいざない~オヤスミナサイ」  三曲ともごく短いので、つないで一本にした。三つの詩には共通点があり、学生時代に書いたとても古い詩だという事と、当時仲間とやっていた同人誌の同じ...
詩、ことば、文学

「光る君へ」と源氏トリビア⑤

3月28日  (ネタバレ)「寛和の変」の後はしばらく大きな政変もなく、どうやってつなぐのだろうと思っていたが、やはりこの脚本家(大石静)はただものではないというか、いろいろな小技を仕掛けてきた。なんといっても一条天皇即位式の「生首」。以前こ...
歴史、古文書

「象徴」とは何か

3月24日  少し前の話だが、3月13日の朝日新聞のオピニオン欄に、「象徴天皇制を問い直す」と題する意見記事が載った。政治学者の原武史に記者がインタビューしてまとめたものである。メディアでの発言が「おおかた無難に編集されてしまう」という原が...
詩、ことば、文学

「光る君へ」と源氏トリビア④

3月13日  (ネタバレ)「光る君へ」は第十回にしていよいよ花山院が出家した。いわゆる「寛和の変」である。このあたりの描写は「大鏡」の記述通りだった。牛車が土御門大路の安倍晴明の屋敷の前を通るのも「大鏡」の通り。この場面は僕も何度か古典の授...
歴史、古文書

気になる言葉「復興」

3月12日  古文書を読んでいると「修覆」という言葉に出会うことがある。「修復」と同じなのだが、「修覆」の表記が圧倒的に多い。災害などで破損した建物をもとの状態に戻すことである。寺のお堂などが被災した際、「修覆」費用を調達するための「出開帳...
音楽、絵画、ドラマ

大正浪漫三部作 ~とりわけ「ツィゴイネルワイゼン」

2月22日  昨年は鈴木清順の生誕百年だったということで、代表作の「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」「夢二」が4K修復された。大正浪漫三部作などと呼ばれているらしい。それが日本映画専門チャンネルで放映されたのを見た。前二作は封切り時に観てい...