酔生夢死

食、趣味、その他

死刑存廃論争

7月8日  昨日の朝日新聞GLOBEに、「EU各国は死刑を廃止、日本と埋まらぬ溝」と題する意見記事が載っていた。ストレートな書きぶりに驚いた。筆者のサンドラ・ヘフェリンは日独混血のコラムニストだ。日本人の記者なら炎上を恐れてこんなに直裁には...
食、趣味、その他

「女性減って自治体消滅」?

6月28日  少し前のことだが、朝日新聞の「耕論」が「女性減って自治体消滅?」という題で、「人口戦略会議」のレポートについて論じていた。「若年女性」人口の減少によって消滅可能性のある地方自治体が全国に744あるという。 この、「自治体消滅」...
詩、ことば、文学

葬式饅頭の歌

「葬式饅頭でっかいそうだ」という歌の「元歌」が、阪田寛夫の詩であるという説がネットで流布されているが、これは誤りだ。
音楽、絵画、ドラマ

「わかりやすさ」

6月8日  詩人でフランス文学者の入沢康夫(1931~2018)が亡くなる少し前に、「前衛的な冒険が目の敵にされるようになってきた。『ちょっとやさしくて』『ちょっと悲しくて』『ちょっとはみ出して』、結局うんと保守的で、本当にはみ出した者には...
食、趣味、その他

復興か移住か

5月27日 元日の能登半島地震の一週間後に、米山隆一衆議院議員(立憲民主党)が、「非常に言いづらいことですが、地震前から維持が困難になっていた集落では、復興ではなく移住を選択することを組織的に行うべきだ。現在の日本の人口動態で、その全てを旧...
詩、ことば、文学

気になる言葉「ふと」

5月18日  この「ふと」は、副詞の「ふと」。「ふと空を見上げた」「ふとした瞬間」などと使われる「ふと」である。広辞苑(七版)によれば、「(「不図」は当て字)➀たちまち。急に。(用例略)②たやすく。すばやく。(用例略)③急に思いついて。ひょ...
食、趣味、その他

夫婦別姓と憲法

5月7日  僕は在職中、「通称」として結婚前の旧姓を使っており、今も古くからの友人知人たちとの間では旧姓で通している。結婚した当時、旧姓使用をする人は圧倒的に女性が多かったが、それではあまりにも不公平だと思い、僕の方が戸籍上は妻の姓を名乗る...
詩、ことば、文学

「谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ」

4月30日  4月28日から30日の朝日新聞朝刊の文化欄に三日連続で、「谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ」というインタビュー記事が載っている。また、より詳しいインタビュー全文が、WEB版朝日新聞デジタル「プレミアムA」で公開されている。同じ...
食、趣味、その他

国会議員って偉い?

4月25日  事は旧聞に属するが、静岡県知事が差別発言を批判され、辞任することになった(本人は別の理由を挙げているようだが)。 「県庁というのはですね、別の言葉でいうと、シンクタンクです。毎日毎日野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたり、あ...
詩、ことば、文学

紫式部の実像

4月18日  「光る君へ」については、もう五回も書いたので、これで打ち止めという事で、過去に書いたことと重複する部分もあるがご容赦いただきたい。僕はこのドラマを大変楽しんでいるが、ここに描かれた紫式部は実物とはかなり違うと言わざるを得ない。...