詩、ことば、文学

「街とその不確かな壁」を読む

5月31日  僕は村上春樹の良い読者であるという自信はないが、とりあえずこれまで刊行されたすべての長編小説と短編集を読んでいる。ノンフィクションの「アンダーグラウンド」と「約束された場所で」も読んだ。最近では読み終えるたびに次はもうやめよう...
音楽、絵画、ドラマ

「マカロニほうれん荘」のこと

僕が高校時代、最も「はまっていた」ギャグ漫画。単にギャグで終わらない何かがあった。
音楽、絵画、ドラマ

わが青春のマイケル・フランクス

5月8日(月)  マイケル・フランクスの曲を初めて聴いたのは1980年、大学1年の時である。きっかけは例によって兄で、五枚目のアルバム「N・Yストーリー」を聴かせてくれた。当時の僕は洋楽ではスティービーワンダーとか、アース・ウィンド・アンド...
音楽、絵画、ドラマ

BSNHK「犬神家の一族」後編

5月1日  「犬神家の一族・後編」を見た。感想はというと…。正直言って期待していた分、失望の方が大きかった。 脚本家は自分なりの解釈を施すことで、いわば「爪跡を残」したいと思うのだろう。あるいは、単に原作をなぞるだけなら誰でもできると思うの...
音楽、絵画、ドラマ

BSNHK「犬神家の一族」前編

4月25日  4月22日放送の「犬神家の一族・前編」を見た。前作の「八つ墓村」の最後で、次作が「悪魔の手毬唄」だとほのめかされていたので、この作品を偏愛する僕はちょっとだけがっかりしたが、そういえば「犬神家の一族」がまだだったのか。 「犬神...
音楽、絵画、ドラマ

「シン・ウルトラマン」再び

4月15日  「シン・ウルトラマン」のブルーレイディスク(BD)を購入した。この映画については以前一度この欄で感想を書いている(22年6月1日 是非併せてお読みください)が、劇場で見ただけではよくわからなかった部分もあるので、改めてもう一度...
音楽、絵画、ドラマ

奇跡のアルバム「HIROMIC WORLD」

4月10日  時々無性に聴きたくなるアルバムの一つに、郷ひろみの「HIROMIC WORLD」がある。半世紀近く前の1975年のアルバムだが、今聴いても全く古びていないどころか、その後のJ‐popなんかよりずっと新しいと感じる(もちろん僕個...
食、趣味、その他

家父長制の呪縛

3月31日  3月30日の朝日新聞・論壇時評は「『子育て罰』の国 家族観の縛り まず解かねば」と題する、林香里による最終回だった。「子育て罰」とは初めて聞いた言葉だが、「子育てをすると親子とも制裁を受けるかのような苦しさを味わうこと」であり...
詩、ことば、文学

気になる言葉「任用」

3月25日  「再雇用警察官」というTVドラマが(原作小説も)ある。高橋英樹扮する、窓際部署に配属された「再雇用」の元刑事が、持ち前の洞察力と現役時代に築いた人脈を使って鮮やかに難事件を解決するというお話。ただし勿論これはフィクションだ。な...
音楽、絵画、ドラマ

ガロ「憶えているかい」

3月12日  ガロと言えば、1970年代の初め、(最近ではソフトロックなどと呼ばれているようだが)それまでのフォークとは一線を画した都会的なサウンドと、洗練されたルックスで圧倒的な人気を誇ったグループであった。代表曲は「学生街の喫茶店」だが...