ラタトウィユとタンドリーチキンのカレー

食、趣味、その他

1月13日

 今日は木曜日なのでカレーの日だ。今日は僕がオリジナルのレシピで作ってみる。

(「愛するコルマカレー」

https://ateeka-tsushin.com/archives/30/ 参照)


 僕の世代の男性が料理を始めたきっかけとして、「母親の作るカレーに納得がいかなかった」というのはよく聞く話だ。作家の清水義範が子供の頃、林間学校の飯盒炊爨か何かで、家で使っているのと同じカレールーを使って箱の表示通りに作ってみたら、美味しくてびっくりしたと何かで書いていた。昔はどこの家庭も貧しかったから、カレールーをケチって、片栗粉か何かでとろみを補ったりしていたのだろう。僕は清水義範よりはだいぶ年下なので、そこまでではなかったけれど…。
 大学生の時、ホルトハウス房子という人の「カレーの秘伝」という本を買って来た。そこにはコリエンダー(コリアンダー)、カミンシード(クミンシード)、カルダモン、フェンネル、キャラウェイなど、当時聞き慣れないスパイスの名前がずらり。それをデパートで見つけて買って来た。苦労して作ったカレーだったのだが家族には評判が悪く、父などは「またお前の薬臭いカレーか」などと言っていたものだ。このカレーはその後、改良を重ねてそれなりの完成を見たのだが、今はもうすっかりやめてしまった。なにしろ費用と労力が結果に見合わないのである。

    使うスパイスはこれだけ

 今日作るのは、ラタトウィユとタンドリーチキンのカレー。一時間もかからずにできるお手軽カレーだ。まずは鶏もも肉約200グラム(唐揚げ用にカットして売られているのが便利)に、市販のタンドリーチキンシーズニングをまぶしておく。
 次にラタトウィユを作る。フライパンと鍋を並行して使い、鍋で玉葱1個の薄切りを軽く炒める。フライパンでは茄子3個、ズッキーニ1本の輪切りを両面軽く焼く。火を止めた玉葱の鍋に、茄子とズッキーニ、パプリカ1/2個の細切り、火剥きして種を取り、ざく切りしたトマト3個(火剥きとは、へたのところにフォークをさして直火であぶり、冷水にとって皮をむく方法。2,3個だったら湯剥きよりずっと早い)を加え、塩コショウ、おろしにんにく(チューブで可)、乾燥バジル(本来はパセリだが、連れ合いがパセリ嫌いなので我が家ではバジルを使用)を入れ、オリーブ油をたっぷり回しかける。蓋をして20分煮れば完成。火加減は中火。焦げるのが怖いからと最初から弱火だと水分が出てこない。このラタトウィユはそのままでもおいしいが、冷やすと抜群に旨い。
 が、今日はこれをカレーにアレンジするので、上記の材料から塩コショウとバジルは省く。代わりに鷹の爪1本、おろししょうが(チューブで可)、コンソメキューブ1個、ケチャップ適宜、カレー粉小さじ2、ガラムマサラ小さじ1/2、ハリッサ小さじ1を入れる。
 ラタトウィユカレーが煮あがるタイミングに合わせて、鶏肉をフライパンで焼き、最後に両者を合わせ、なじませる。味を見て足りなければ塩コショウをする。

  見た目はいまいち? 味は間違いないです。

 ハリッサは評判なので買ってみたが、そうそう毎日使うようなものではない。余っていたので今回使ってみた。なければその分、カレー粉やガラムマサラを増やせば可。出来上がったカレーは3~4皿分。二人で軽くおかわりしたらきれいになくなった。是非お試しください。

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