酔生夢死

音楽、絵画、ドラマ

BSNHK「犬神家の一族」前編

4月25日 4月22日放送の「犬神家の一族・前編」を見た。前作の「八つ墓村」の最後で、次作が「悪魔の手毬唄」だとほのめかされていたので、この作品を偏愛する僕はちょっとだけがっかりしたが、そういえば「犬神家の一族」がまだだったのか。 「犬神家...
音楽、絵画、ドラマ

「シン・ウルトラマン」再び

4月15日 「シン・ウルトラマン」のブルーレイディスク(BD)を購入した。この映画については以前一度この欄で感想を書いている(22年6月1日 是非併せてお読みください)が、劇場で見ただけではよくわからなかった部分もあるので、改めてもう一度書...
音楽、絵画、ドラマ

奇跡のアルバム「HIROMIC WORLD」

4月10日 時々無性に聴きたくなるアルバムの一つに、郷ひろみの「HIROMIC WORLD」がある。半世紀近く前の1975年のアルバムだが、今聴いても全く古びていないどころか、その後のJ‐popなんかよりずっと新しいと感じる(もちろん僕個人...
食、趣味、その他

家父長制の呪縛

3月31日 3月30日の朝日新聞・論壇時評は「『子育て罰』の国 家族観の縛り まず解かねば」と題する、林香里による最終回だった。「子育て罰」とは初めて聞いた言葉だが、「子育てをすると親子とも制裁を受けるかのような苦しさを味わうこと」であり、...
詩、ことば、文学

気になる言葉「任用」

3月25日 「再雇用警察官」というTVドラマが(原作小説も)ある。高橋英樹扮する、窓際部署に配属された「再雇用」の元刑事が、持ち前の洞察力と現役時代に築いた人脈を使って鮮やかに難事件を解決するというお話。ただし勿論これはフィクションだ。なぜ...
音楽、絵画、ドラマ

ガロ「憶えているかい」

3月12日 ガロと言えば、1970年代の初め、(最近ではソフトロックなどと呼ばれているようだが)それまでのフォークとは一線を画した都会的なサウンドと、洗練されたルックスで圧倒的な人気を誇ったグループであった。代表曲は「学生街の喫茶店」だが、...
詩、ことば、文学

チャットGPTは文学を変えるか

最近、メディアでよく紹介されているチャットGPTは、文学作品制作の方法を変えてしまうのだろうか。
歴史、古文書

「世界は五反田から始まった」を読む

2月19日 この本を読む気になったのは、もちろん評判がいいからだが、もともと「五反田」という土地には愛着があった。著者言うところの「大五反田」(五反田駅を中心に半径2kmの円内)にある学校に十年ほど勤務していたし、円のすぐ外側の学校にも長く...
音楽、絵画、ドラマ

バカラックがビートルズに逢った時

2月14日 「バカラックがビートルズに逢った時」という不思議なタイトルのアルバムがある。僕の手元にあるのは「筒美京平 BACHARACH meet THE BEATLES」の題で復刻されたもので、もともとは兄が持っていたCDだった。 先日、...
詩、ことば、文学

「静かな生活」②

2月4日 (①から先にお読みください)伊丹十三による映画の方を見てみよう。原作小説は6篇の短編から成っているのだが、映画に採用されているのはそのうちの4篇だ。各エピソードはかなり原作に忠実で大きな改変はないが、バランスはずいぶん原作とは違っ...