酔生夢死

詩、ことば、文学

葬式饅頭の歌

「葬式饅頭でっかいそうだ」という歌の「元歌」が、阪田寛夫の詩であるという説がネットで流布されているが、これは誤りだ。
音楽、絵画、ドラマ

「わかりやすさ」

6月8日 詩人でフランス文学者の入沢康夫(1931~2018)が亡くなる少し前に、「前衛的な冒険が目の敵にされるようになってきた。『ちょっとやさしくて』『ちょっと悲しくて』『ちょっとはみ出して』、結局うんと保守的で、本当にはみ出した者には残...
食、趣味、その他

復興か移住か

5月27日 元日の能登半島地震の一週間後に、米山隆一衆議院議員(立憲民主党)が、「非常に言いづらいことですが、地震前から維持が困難になっていた集落では、復興ではなく移住を選択することを組織的に行うべきだ。現在の日本の人口動態で、その全てを旧...
詩、ことば、文学

気になる言葉「ふと」

5月18日 この「ふと」は、副詞の「ふと」。「ふと空を見上げた」「ふとした瞬間」などと使われる「ふと」である。広辞苑(七版)によれば、「(「不図」は当て字)➀たちまち。急に。(用例略)②たやすく。すばやく。(用例略)③急に思いついて。ひょっ...
食、趣味、その他

夫婦別姓と憲法

5月7日 僕は在職中、「通称」として結婚前の旧姓を使っており、今も古くからの友人知人たちとの間では旧姓で通している。結婚した当時、旧姓使用をする人は圧倒的に女性が多かったが、それではあまりにも不公平だと思い、僕の方が戸籍上は妻の姓を名乗るこ...
詩、ことば、文学

「谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ」

4月30日 4月28日から30日の朝日新聞朝刊の文化欄に三日連続で、「谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ」というインタビュー記事が載っている。また、より詳しいインタビュー全文が、WEB版朝日新聞デジタル「プレミアムA」で公開されている。同じよ...
食、趣味、その他

国会議員って偉い?

4月25日 事は旧聞に属するが、静岡県知事が差別発言を批判され、辞任することになった(本人は別の理由を挙げているようだが)。 「県庁というのはですね、別の言葉でいうと、シンクタンクです。毎日毎日野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたり、ある...
詩、ことば、文学

紫式部の実像

4月18日 「光る君へ」については、もう五回も書いたので、これで打ち止めという事で、過去に書いたことと重複する部分もあるがご容赦いただきたい。僕はこのドラマを大変楽しんでいるが、ここに描かれた紫式部は実物とはかなり違うと言わざるを得ない。そ...
食、趣味、その他

IT弱者、YouTubeを始める③

3月28日久しぶりに、動画を二本投稿した。「遠いところで~旅へのいざない~オヤスミナサイ」 三曲ともごく短いので、つないで一本にした。三つの詩には共通点があり、学生時代に書いたとても古い詩だという事と、当時仲間とやっていた同人誌の同じ号に載...
詩、ことば、文学

「光る君へ」と源氏トリビア⑤

3月28日 (ネタバレ)「寛和の変」の後はしばらく大きな政変もなく、どうやってつなぐのだろうと思っていたが、やはりこの脚本家(大石静)はただものではないというか、いろいろな小技を仕掛けてきた。なんといっても一条天皇即位式の「生首」。以前この...