酔生夢死

音楽、絵画、ドラマ

すぎやまこういちの功績

10月8日  すぎやまこういちが亡くなった。九十歳という年齢を考えれば仕方ないとも思うが、やはりショックである。9月26日の投稿で、「近年ではドラクエの音楽と右翼的な発言ばかりで有名になっている」と書いたが、予想通り、ネットニュースのコメン...
歴史、古文書

仏教国・日本

10月3日 今年の秋のお彼岸は、まず義母の墓参。妻の家の墓は本牧の三渓園の近くにある。「お掃除代」という名の管理費、去年の分と合わせ一万二千円を支払った。前回来た時は古い卒塔婆がかなりボロボロになって残っていたが、それもきれいに取り払われて...
音楽、絵画、ドラマ

作「編曲」家、筒美京平

9月26日  僕が筒美京平の名を初めて知ったのは、兄がジャガースの「マドモワゼル・ブルース」のシングル盤を買って来た時だと記憶しているが、そのジャケットに彼の名がどう記載されていたかまではさすがに覚えていない。ただ、筒美の名前の後には「作編...
食、趣味、その他

ホームシアター再建

9月18日  今から22年前の1999年(前世紀だ)、清水の舞台から飛び降りる覚悟で(大袈裟!)、ホームシアターを作った。DVDの出始めの頃だ。液晶パネルによる単眼式ビデオプロジェクターもいいものが出始めていた。 かかった費用の半分はプロジ...
詩、ことば、文学

「52ヘルツのクジラたち」は、完全なるキャラクター小説

9月12日  評判のいい小説なので読んでみた。評判通り面白かったし、感動もした。そして思った、これは完全なるキャラクター小説(僕の造語。登場人物がすべてキャラクター設定され、その枠内だけで行動する小説)だと。 授業で漱石の「こころ」をやると...
詩、ことば、文学

「鬼滅の刃」というタイトル

9月8日  最初に断っておくが、僕はこの作品を、映画・TVアニメ・漫画のどれ一つも全く見たことがない。だから当然、作品の内容をあげつらうつもりはない。ここで話題にしたいのは「鬼滅の刃」というタイトルについてである。いやむしろ、「鬼滅」という...
詩、ことば、文学

気になる言葉「におう」

9月5日  二十年余り前の話だが、TVで「これ、におってみ」と言っているのを聞いて意味が分からなかったことがある。しばらく考えて、「この匂いを嗅いでみろ」と言っていることは分かったが、このように「においをかぐ」という他動詞として、「におう」...
音楽、絵画、ドラマ

悲しき「帰ってきたウルトラマン」②

9月1日 (前項のつづき)  新聞のテレビ欄で「ウルトラセブン参上!」を見たときはびっくりした。マンとセブンは別の世界の物語だと思っていたからだ。早い話、セブンに科特隊は出ないし、アラシ隊員(石井伊吉=毒蝮三太夫)が、ウルトラ警備隊ではフル...
音楽、絵画、ドラマ

悲しき「帰ってきたウルトラマン」①

8月21日 大特撮展にて  庵野秀明は「帰ってきたウルトラマン」が好きだと、何かで読んだか聞いたかした記憶がある。そういえば、彼がプロデュースした、東京都現代美術館の特撮展でも、「帰ってきたウルトラマン」の特撮シーンばかりをマルチスクリーン...
歴史、古文書

目からウロコ 「倭」と「日本」は別の国だった②

8月19日   (「九州王朝」の話 つづき)  「魏志倭人伝」などの中国側の史料に現れる「倭」は、大和王権とは別の王権であったというのは、そんなに驚くべき考え方ではない。近畿天皇家のみが統治する正当性を持っているというのは記紀を通じた考え方...