酔生夢死

食、趣味、その他

まさかのコロナ罹患

8月11日  なんと。コロナになってしまった。五類になって三か月というこの時期に。 旅行から帰った夜、変に鼻水と咳が止まらないと思った。翌日は朝から怠く、微熱があった。最初、直射日光に当たりすぎたせいかと思った。高原にいたので空気は冷涼だが...
旅、人物

ホテルマウント富士

8月11日  このところ毎年八月の初旬に蓼科に行っている。今年はその帰路、中央道を甲府南インターで降り、国道358号線(精進ブルーライン)を走り、富士五湖を周遊した。そして山中湖畔の大出山に建つ「ホテルマウント富士」にもう一泊した。いかにも...
食、趣味、その他

「貧困」について

7月31日  7月26日朝日新聞の「耕論」は、「子どもの貧困 この10年」であった。これを読んで僕がこの間漠然と考えていたことが少しだけ像を結んだような気がした。  都立大教授の阿部彩は、2008年に「子どもの貧困」という本を出したときに、...
歴史、古文書

「帝銀事件と日本の秘密戦」

7月29日  今、音訳に取り組んでいるのは、「帝銀事件と日本の秘密戦」(山田朗著)という本である。この本では帝銀事件の捜査にあたった、甲斐文助捜査一課係長の「捜査手記」からの引用を中心に考察しているのだが、これを読んで731部隊や登戸研究所...
詩、ことば、文学

詩とは何か

7月14日  「自称詩人」などと言っている僕だが、自分が書いているものが「詩」であると言い切る自信はない。そもそも何が詩で、何が詩でないのかよくわからない。 優れた詩とは暗唱できるものだという人がいる。僕も昔読んだ詩のうち、中原中也あたりだ...
詩、ことば、文学

小説の愉しみ

7月7日  村上春樹のごく初期の短編に「納屋を焼く」という作品がある。こんな話だ(ネタバレ)。「僕」はひとまわり近く若い「彼女」と知り合いの結婚パーティーで会い、仲良くなった。具体的には書かれていないが、この「仲良く」にはもちろん性的な意味...
詩、ことば、文学

「溝ノ口」か「溝の口」か「溝口」か?

6月27日  音訳を始めてから、地名や人名などの固有名詞が以前より気になるようになった。難読の地名や人名、所謂キラキラネームなどよりも、ありふれた文字で読み方が幾通りもあるものの方が厄介だ。地名だと、「町」はマチかチョウか、「山」はヤマかサ...
詩、ことば、文学

気になる言葉「不倫」

6月17日  今や五才児でも知っている(?)「フリン」だが、僕がこの言葉を初めて知ったのは多分大学卒業よりも後だと思う。勿論、打消しの助字「不」に倫理の「倫」だから、字面さえ見れば「道徳に反すること」だくらいはわかる。が、そんな言葉を見たり...
詩、ことば、文学

気になる言葉「~ぶり」

6月12日  この言葉は「気になる」というより、使うたびにいつも正しいのか不安になる。同じメンバーで年一回開催している会合があり、コロナ禍で休止していたのだが先日復活した。これを「○○ぶり」と言うべきか一瞬迷った。パスしたのは2回だが、前回...
詩、ことば、文学

「街とその不確かな壁」を読む

5月31日  僕は村上春樹の良い読者であるという自信はないが、とりあえずこれまで刊行されたすべての長編小説と短編集を読んでいる。ノンフィクションの「アンダーグラウンド」と「約束された場所で」も読んだ。最近では読み終えるたびに次はもうやめよう...