音楽、絵画、ドラマ

音楽、絵画、ドラマ

わが青春のマイケル・フランクス

5月8日(月)  マイケル・フランクスの曲を初めて聴いたのは1980年、大学1年の時である。きっかけは例によって兄で、五枚目のアルバム「N・Yストーリー」を聴かせてくれた。当時の僕は洋楽ではスティービーワンダーとか、アース・ウィンド・アンド...
音楽、絵画、ドラマ

BSNHK「犬神家の一族」後編

5月1日  「犬神家の一族・後編」を見た。感想はというと…。正直言って期待していた分、失望の方が大きかった。 脚本家は自分なりの解釈を施すことで、いわば「爪跡を残」したいと思うのだろう。あるいは、単に原作をなぞるだけなら誰でもできると思うの...
音楽、絵画、ドラマ

BSNHK「犬神家の一族」前編

4月25日  4月22日放送の「犬神家の一族・前編」を見た。前作の「八つ墓村」の最後で、次作が「悪魔の手毬唄」だとほのめかされていたので、この作品を偏愛する僕はちょっとだけがっかりしたが、そういえば「犬神家の一族」がまだだったのか。 「犬神...
音楽、絵画、ドラマ

「シン・ウルトラマン」再び

4月15日  「シン・ウルトラマン」のブルーレイディスク(BD)を購入した。この映画については以前一度この欄で感想を書いている(22年6月1日 是非併せてお読みください)が、劇場で見ただけではよくわからなかった部分もあるので、改めてもう一度...
音楽、絵画、ドラマ

奇跡のアルバム「HIROMIC WORLD」

4月10日  時々無性に聴きたくなるアルバムの一つに、郷ひろみの「HIROMIC WORLD」がある。半世紀近く前の1975年のアルバムだが、今聴いても全く古びていないどころか、その後のJ‐popなんかよりずっと新しいと感じる(もちろん僕個...
音楽、絵画、ドラマ

ガロ「憶えているかい」

3月12日  ガロと言えば、1970年代の初め、(最近ではソフトロックなどと呼ばれているようだが)それまでのフォークとは一線を画した都会的なサウンドと、洗練されたルックスで圧倒的な人気を誇ったグループであった。代表曲は「学生街の喫茶店」だが...
音楽、絵画、ドラマ

バカラックがビートルズに逢った時

2月14日  「バカラックがビートルズに逢った時」という不思議なタイトルのアルバムがある。僕の手元にあるのは「筒美京平 BACHARACH meet THE BEATLES」の題で復刻されたもので、もともとは兄が持っていたCDだった。 先日...
詩、ことば、文学

「静かな生活」②

2月4日  (①から先にお読みください)伊丹十三による映画の方を見てみよう。原作小説は6篇の短編から成っているのだが、映画に採用されているのはそのうちの4篇だ。各エピソードはかなり原作に忠実で大きな改変はないが、バランスはずいぶん原作とは違...
詩、ことば、文学

「静かな生活」①

2月2日  先月、日本映画専門チャンネルで伊丹十三の没後25年を記念して、長編映画全十作品の一挙放映があった。そこで、「静かな生活」を録画して何度か繰り返して見た。伊丹には義弟にあたる、大江健三郎の連作短編集を原作とした映画である。 大江健...
音楽、絵画、ドラマ

「ブレードランナー2049」

12月9日  BSNHKで「ブレードランナー2049」をやっていたので録画して見た。気にはなっていたが未見だった映画だ(以下、この映画と、前作の「ブレードランナー」及びその原作小説のネタバレを含む)。 「ブレードランナー」は僕が偏愛している...