詩、ことば、文学

奇想と妄想 ポオの世界

エドガー・アラン・ポーは神格化され、なかば伝説上の人物のように扱われることもあるが、実像は違うのではないか。ETVの「100分de名著」を参考に考えてみたい。
詩、ことば、文学

やさしい人

3月15日 兄が66才で亡くなって一年になる。実家で一人暮らしの兄とは、コロナ以来会っていなかったが、定期的に電話はしていた。昨年の3月15日、柏警察署から電話があったときは交通事故かと思った。それが自宅で亡くなっていたと。2月に電話した時...
音楽、絵画、ドラマ

ウルトラセブン 最終回

3月7日 日曜日の朝、BSNHKでウルトラセブンの最終回を、何十年ぶりかで見た。好きな実相寺昭雄の作品や、「ノンマルトの使者」などはDVDでも持っていて、何回も見ている。「セブン」に限らず円谷作品は、一本ずつの独立性が高く、出来不出来の差も...
詩、ことば、文学

李琴峰「彼岸花が咲く島」

「彼岸花が咲く島」は、多言語、多文化の視点を持つ作者が、この国の最西端の島をモデルに描いた「寓話」である。
音楽、絵画、ドラマ

ゴジラと皇室

2月28日 ゴジラは何故皇居を破壊しないのかを大マジメに論じた人たちがいる。赤坂憲雄は、ゴジラは第二次大戦で南洋で死んだ兵士たちへの鎮魂歌だという川本三郎のエッセイを引用しながら、「川本はそこで、皇居を前にしたゴジラが突然まわれ右をして海へ...
詩、ことば、文学

「一億総中流」という時代

2月23日 三、四年ほど前、1937年に書かれた吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」という少年少女向けの啓蒙書が、突然注目された。もっとも、よく売れたのは漫画版のほうで、僕は読んでいない。この作品についてはずいぶん賛否が分かれたようだが、こ...
詩、ことば、文学

「ぼく」 谷川俊太郎と「死の絵本」

ETVで、一つの絵本が作られる過程を丁寧に追ったドキュメンタリーを見た。子どもの自死をテーマに詩人・谷川俊太郎が言葉を寄せた絵本である。「ぼくは しんだ じぶんで しんだ」だが、その理由は決して語られない。
詩、ことば、文学

「のろわれた沼の秘密」②

子どもの頃読んで大好きだった本の原書を手に入れることが出来た。情報通信技術の発達に改めて感慨を覚えた。
歴史、古文書

作られた伝統

恵方巻、神社の参拝ルール、江戸しぐさ、パワースポットに御朱印帳など。もっともらしく作られたニセの伝統について。
詩、ことば、文学

川端康成「東京の人」

川端康成の生涯最長の作品である「東京の人」は、文句なしに面白い「新聞小説」である。文章も平易でおススメである。